プロジェクト事例
CASE01
株式会社ワークマン様
竜王センターグループ 部長代理
門間 健 様
粥川 泰寛
既存のシステムや設備はそのままに、3PL運営を移行
群馬県に本社を置く株式会社ワークマン様は、作業服やカジュアル衣料の専門店を全国展開するアパレル企業。同社の強さは、SPA(製造小売業)による高機能 x 低価格の商品を、国内1,000店舗以上のチェーン網で効率的に販売するビジネスモデルにあります。そして、そのビジネスモデルを支えている物流センターはまさに事業の生命線といっても過言ではありません。
濃飛倉庫運輸は、国内3カ所に展開する同社の基幹物流センターの1つ、竜王流通センターの運営を2020年4月から伴走支援させていただいています。当社にご依頼いただいた決め手や運用開始後の成果、今後の展望などについてお話を伺いました。
※本記事は2026年4月に行ったインタビューに基づき作成しています。
コストパフォーマンスと進化への意欲が選定の決め手に

- ワークマン様といえば、もともと作業服大手として知られていましたが、近年は高機能 x 低価格のカジュアル衣料で快走を続けていらっしゃいます。

- 従来の「職人さん向けの作業服専門店」という枠を超え、カジュアル衣料に特化した新業態店「WORKMAN Plus(ワークマンプラス)」や、女性目線の「#ワークマン女子」を仕掛けたことで、ファン層の拡大に成功しました。
最近はファミリー層での利用拡大を図る目的で「#ワークマン女子」から改称した「Workman Colors(ワークマンカラーズ)」の出店を加速させています。



- 2025年9月に発売したリカバリーウエア「MEDiHEAL(メディヒール)」も好調ですね。

- 一般医療機器認定を受け、疲労回復をサポートする「リカバリーウエア」は高価格帯の商品が多いのですが、ワークマンでは1,000円台から購入できる破格の安さを全面に打ち出し、大ヒット製品となりました。発売から4カ月で390万点、販売金額で55億円という数字は異例の勢いで、ワークマンの歴代商品の中でもダントツ。2026年からは大量生産・備蓄体制を整え、リカバリーウエア業界トップを目指そうと意気込んでいます。また、「MEDiHEAL」のヒットを機に、特定製品に在庫リスクを持って大量発注・販売する「マス化戦略」へと舵を切りました。マス化製品は「MEDiHEAL」をはじめ、独自開発の断熱素材を使った「XShelter(エックスシェルター)」、UVカットウエアなど5製品で、2028年には、全売上の5割をこれらの製品で占める計画です。

- そんなワークマン様の3PLパートナーとして、濃飛倉庫運輸は2020年4月から西日本エリアの物流拠点である竜王流通センターの安定的な運営をバックアップさせていただいています。当社を選定された経緯について教えてください。

- 私はセンターの運営委託がノウヒさんに変わるタイミングで着任したので、それ以前のことは前任に聞いた話になるのですが、きっかけは、前業者さんとの契約が満期を迎えたことが大きかったようです。新たなパートナー選定をコンペ方式で実施することになり、ご縁のあった物流企業3社の中からノウヒさんに委託することが決まりました。

- 竜王流通センターはワークマン様の店舗拡大戦略において、非常に重要な役割を担っていると認識しています。

- おっしゃる通りです。竜王流通センターは、関東エリア主力だったワークマンが西日本エリアの出店強化に対応するため、2013年に建設しました。特徴的なのは、扱う商品アイテム数が1万品目以上と多く、面積が限られた店舗へ少量をスピーディーかつ高精度で届けなければならないこと。これは、店舗の9割以上を占めるFCのオーナー満足度を高めるという意味でも重要です。そのため、店舗ごとに在庫確認や発注ができるシステムを整備し、センターでは5段の可動式ラックなど、独自のマテハン機器も導入しています。

- そうした既存のシステムや設備を維持することが前提で、オペレーションを大きく変えることは難しいため、当社としてはいかに出荷効率を上げ、コストを削減するかをご提案のポイントとしました。ワークマン様にその点をご評価いただいたと考えています。

- そうですね。付け加えると、2035年までに1,500店舗への拡大を目指すワークマンにとって、物流機能の拡張や進化は喫緊の課題です。その取り組みに対応していただける前向きな姿勢や技術力も、選定に不可欠の要素だったと思います。

- こうしてワークマン様と当社のパートナーシップが始まることになったのですが、竜王流通センターは毎日稼働しているので、運営者を移行するために入出庫を止めたり、たとえ一時的でも品質を下げたりすることはできません。そこで、半年間の準備期間を設けてスムーズな切り替えを実現しました。

- 準備期間に3名体制で倉庫現場に入ってくださったことに驚きました。前事業者さんとはどうしても微妙な関係性になるわけですが、ノウヒさんはそういうものを超えて、一連のオペレーションを理解しようと努めておられました。その姿からもノウヒさんの誠実さや本気度が伝わりましたね。

- 入荷から棚入れ、在庫管理、ピッキング、梱包、出荷まで、倉庫作業はつながっているので、全体を把握することが必要でしたし、新たに当社側と連携するシステムの動きをテストする目的もあって現場に入らせていただきました。移行前なら、疑問点をその場で前業者さんに確認することもできます。それに、現場だからこそ得られる感覚があって、それらが改善のヒントになるんですよ。

- それでも私は正直、移行が本当にうまくいくのか不安でしたし、移行後しばらくはトラブル対応に奔走することを覚悟していたんです。でも、蓋を開けてみれば、ノウヒさんは初日からスムーズに倉庫を稼働させてくださり感動しました。あの日のことは今でも忘れられません。
単なる物流パートナーを超えた運命共同体

- ノウヒによる3PL体制がスタートしてから6年が経過しました。これまでの当社のサポートに対する率直なご感想や評価をお聞かせください。

- ノウヒさんの魅力はたくさんあるのですが、安定感と安心感と信頼感。これに尽きます。季節変動や突発的な需要増加があり、波動の大きい物流センター業務を日々確実に遂行していただいていることはもちろん、こちらが相談したことに対して、できないことはできないと明確におっしゃり、その上で「こういう方法なら可能です」と具体的な代替案を示してくださる。知識の深さとレスポンスの速さで、常に前向きな議論ができることがありがたいですね。だからこそ、多くの企業に選ばれているんだと思います。



- ありがとうございます。微力ながら、ワークマン様のご成長を下支えしてきたことを当社としてもうれしく思っています。

- 最近も「MEDiHEAL」のヒットでピッキングエリアが足らなくなり、急きょ、近隣にサテライト倉庫を開設しました。その倉庫の運営もノウヒさんに全面的におまかせすることができ、助かっています。

- ただ倉庫を借りて、在庫を保管するだけでは根本的な解決に至らないので、そこでピッキングも行うことをご提案しました。

- ピッキングもできるようにしようと思うと、現行のオペレーションを変えなければいけないし、人の融通も必要になる。そんなイレギュラーな体制づくりをたった1カ月で実現していただけたのはやはり、ノウヒさんだからこそだと思っています。

- 毎日、定例ミーティングで細かく情報を共有して、お互いに本音で意見を言い合える関係性ができていることも大きいですね。一緒に知恵を出し合って改善を重ねてきた日々が今につながっています。

- 本当にそうだと思います。改善と聞くと、大きなことばかりを考えがちですが、まずは小さくても身近で実現が可能なものを提案、実施する。その成功体験を増やしていくことが大切だと感じています。

- 最後に、物流の視点から見たワークマン様の今後の展望についてお聞かせください。

- 店舗拡大に伴い、伊勢崎・竜王・神戸にある3つの基幹倉庫はキャパシティの限界を迎えており、物流体制の増強・再編を実施していく予定です。具体的には岡山県に新たに大型の物流センターを開設するとともに、中部エリアに中小規模のハブ倉庫を開設して在庫管理と輸送の効率化を図ります。深刻化する人手不足問題を解消するために、最新のマテハン機器導入も必須になるでしょう。
ワークマンにとって、ノウヒさんは単なるパートナーを超えた運命共同体だと思っています。豊富な物流の知見やノウハウを生かした新しいご提案をどんどん出していただき、互いに成長していける関係性が維持できたらうれしいですね。

- 今後も精一杯お手伝いさせていただきます。本日はありがとうございました。
